パキスタンの伝統楽器の演奏者たちが自国の音楽衰退に危機感を持って、ジャズを取り入れた伝統楽器の演奏で自分たちの音楽を聴いてもらおうと活動する姿を撮ったドキュメンタリー映画。
中盤の練習風景やリハーサルのハラハラ感がすごい分、最後の感動もひとしお。
音楽は人種や国境を越えるというけど、やはりそれを越えるには相応の努力と鍛錬が必要。そして鍛錬は適応力へと繋がるのだなぁと思い身が引き締まる映画でした。
結局自分が信じるものを信じて鍛えるのみ。鍛えた分、返ってくるものも大きい。というのは西洋占星術の土星的なお話っぽい。
小学生の時、エレクトーンのアンサンブルで小節の数え方がどうしてもできず、ドツボにはまってしまい、先生の熱意から生まれる怒りに火を注いだことを思い出しました。
テンパるとますます分からなくなるのでした。ますます教室全体の緊張感が高まるという・・・
スケールは全然違うけど、あの時の教室の緊張感をこの映画を見てすごくリアルに思い出したのでした。
前奏を聞いてから超有名なメインテーマを弾くパートで、しかも発表会の演奏。
先生も必死だったと思います。その前奏の小節数がね、当時の私には難しかったのです。なんせ譜読みして弾くというのが大の苦手でした。一番基本の部分ですな(笑)
私の3ハウスの土星感。それが月とゆるくハードで、水星も土星とソフトではあるけど、この頃では苦手感が出やすいかなと。まず勉強やらない。練習しない。「苦手」で片づけるでした。
先生ごめんなさい。です。
アンサンブルの場合はみんなの息の合う感じと、舞台に出て発表する緊張感がなんか病みつきで高校くらいまで続けたという。そこ!?って感じですね。よく続けさせてもらえたな・・・。先生とメンバーのおかげです。あと授業料払ってくれた両親。皆さま本当にありがとうございます。
当時「音」としか捉えてなかったので、そこから情感とかよく分からないままにやってました。
自分はそんなに音楽は好きじゃない人間だな。とも。
それが年々ピアノの音が好きになるから不思議です。人生で音楽をすることは無いだろうと思っていたらアフリカの太鼓ジェンベを習うことになったり。
ほんとうに分からないものです。
どんな経験も鍛錬もいつ生きてくるか。なんて。
何年後、何十年後、世代を越えてかもしれません。
現時点での自分ができることを精一杯やっておくしかない。
それをやってきた人たちの切実さや現実もこの映画からひしひし伝わります。