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  • 執筆者の写真yuktagerme

神話学。これからも

学生時代から度々色んな方々からお勧めしてもらった本。 『神話の力』やっと読みました。

私もまだ読んでいない人におすすめします。 30年前の対談とは思えない新鮮さと腑に落ちるものがある。

結局人間が向き合うテーマが昔から今も変わっていない。 生、教育、成人、結婚、愛、老い、死、より良い未来。

これらのテーマや社会現象、ブームになったスターウォーズなどを世界中の神話を使って色んな角度から説明する神話学者キャンベル氏。 テーマに対する神話を作り出す人間の基点がとても分かりやすく説明されていく。

それは人間の原点。人間はどこにいっても人間。

国、地域、言語が違っても体験すること、理想や夢は同じ。 生まれた土地の自然環境、辿った歴史によって作られる神話がその土地特有の感覚、価値観を持つ人間を作り出しているだけ。と教えてくれる。

神話を生きるすべとして神話を敬い、則って生きてきた人間。 社会の発展と共にそれを追い越した地域が世界中で増えてきたのはまだまだ最近。

生きている神話も遠のき、隠され、形式だけになったり。 私達自身状況もばらばらで繋がりにくいことも。

繋がりだけじゃなく、個性も尊重され始めてきた。

しかし幼い頃から刷り込まれ、自分でも意識できないところで息づいている自分のルーツと繋がる神話は確かにあると思う。 生きてきた過程で自分のためだけに作り出した神話も。

神話を追い越した人間は、人工知能という人間が作り出した技術に追い越されそうになっている。社会は行き先が見えにくく、暗くてやるせないニュースも色々。

とはいえ、これらは私達の行動の後から付いてきてるもの。 結局のところ人間が太古から向き合ってきたテーマを、今なりに向き合う人が増えたら、より良い未来が近くなる行動ができるんじゃないかな。

その為の足掛かりとして、神話を見直した方が良さそう。 それも長い長い歴史を経ても変わらない神話たちを。

ジョーゼフ・キャンベル 神話の力 神話学 人類

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