私は小学校から高校までエレクトーンでアンサンブルをしており、弾く曲は基本的にクラシック音楽だったので、なにかと身近で聴くのも好きです。
今回聴けた交響曲第五番の第四楽章もアンサンブルをした曲の1つ。
エレクトーンのアンサンブルはこういった曲の楽器ごとのパートをみんなで分けて1つの曲を演奏します。楽譜もスコアを使って。というものでした。
人数は5、6人なんでストリングス系、ブラス系にざっくり分かれて複数の楽器を掛け持ち。というような。
自分のパートだけでは何弾いてるか分からない感じが、みんなで合わさると立派な曲になるのが皆快感でクセになり、嫌なピアノも続けながら(クラスの形がピアノ個人レッスン&グループレッスン両方というものだった)、なんとかグループのアンサンブルだけはしっかり続ける。というような状態でした(笑)
メロディーの後ろに色んな音と楽器が重なり合ってできているのがみんなが揃った時に分かってとても気持ちが良いのです。
たぶんバンドとかもそうなんじゃないでしょうか。それぞれの息とそれぞれのパートが聴き取れないとできないというか。
先生も習うメンバーもずっと同じで週1回顔を合わして、気が付けば成人してた。というような仲間。時々今でも連絡を取り合う仲なんですが、数年前先生は若くして他界されました。
先生はブラスががっつり決まるダイナミックな曲が好きだったので、今回聴けたショスタコービッチはやはり先生の好みだな。としみじみ。
久しぶりに当時のことや、自分の担当してたパートなど(何年も前なのに覚えているものですね)過去と繋がりを感じた時間になりました。
当時の私は音楽がそんなに好きじゃない。ピアノの曲とか何が良いのか分からん。
と思い込んでいたのですが、だんだん年齢が重なるなかで、音を聞き取れることや、音や音楽から感じ取ろうとできることはやはりこの頃のおかげだなぁと思います。
そしてピアノの曲を聴くのも大好きになりつつあります(笑)
そしてその聴く力は厳しかった先生のおかげでも。
チャーミングなんだけど音にはとても厳しい先生だったので(笑)
その時の私は何も持っていないように感じていても、未来の私が受け取るものをその時に作っている。というのは、今の生きるなかでちょっとやる気や元気がもられることかもしれません。
つい未来の私の存在は忘れがちになるんですが(笑)
曲はもちろん交響曲第五番の四楽章。
何度も聴きたくなくなる大好きな曲の1つです。