ここ最近、服作りと真摯に向き合っている方と出会います。
その服はそれぞれの積み重ねた時間と経験を経てたどり着いた形があります。
形、生地、縫製、色などに、服を、着る人を魅せる工夫がいろんな所にあって、着る人に馴染み、一緒に年齢を重ねていきたくなる服たち。
先日お会いしたのは名古屋の作家さん。
夏のツアーで各地でで展示会をされていて、今回初の大阪での展示会。
行ってきました。
人の生涯の生活に寄り添える服を。という想いで作ってらっしゃいます。
私はベンガラの色に惹かれ、ベンガラ染のワンピースを購入。
ベンガラは鉄の多い土、鉱物で染める古代の赤。
草木染の1つの特徴は衣類からその植物の成分を吸収できること。
と聞いたことがあって、実際着てみて分かったのですが、
とっても身体を覆うシールド感があります。
鉱物ということで草木とはまた違う、鉱物らしさを纏うというか。
そしてとても温かいです。それは生地が。
ということではなく、血行が良くなることで温まる感じ。
皮膚にベンガラの成分がうすーく着きますし、綿の鞄がすれると赤が付いてしまうのですが、そのまとった時の染色の成分を感じるのは化学染料にはない感覚。
ベンガラは女性の下着に良いかもしれない。
特に冷え対策や貧血気味の人にも。
染めることはただ色を魅せるだけでなく、その色から成分からの身体の作用にも実は意味があったのでしょう。
それが魔(病気や怪我)を寄せ付けない魔除けに繋がっていくのですね。