去年の12月から楽しみにしていたコンサートにいってきました。
というのも辻井伸行さんのピアノをいつか聴いてみたいと思い続け、たまたま西宮でコンサートがあるのを見つけ発売と同時になんとかチケット取ったのでした。
辻井さんを知ったきっかけは何年も前に国際ピアノのコンクールのドキュメンタリーを観たこと。
その後お母さんからのサポートから独立されたりする中で音がどんどん成熟されているのを感じていたので、今回生演奏を聴けるのがとても楽しみでした。
特に今回、すごく大好きな曲揃いで、グリーグ・ピアノ協奏曲、ショスタコービッチ・交響曲第五番とがっつりダイナミックな曲が並んでいます。
ヨハネスバーグ祝典序曲から始まり、あげひばりで華やいだところ、がっつりピアノ協奏曲、フィナーレが交響曲第五番なのでずっと楽しんで聴いていられるうっとりの時間でした。クラシックをそんなに知らなくても楽しめるプログラムだったと思います。
あげひばりという曲は初めてでしたが、東洋的なメロディーにも感じて、情景が浮かぶとても優雅でロマンチックな曲でした。
ヴァイオリンがメインで、奏者は三浦文彰さんとこれまた豪華。
奏者の方々はもちろんなんですが、今回とても魅せられたのは指揮者のヴァシリー・ペトレンコ。
曲のダイナミックな部分とロマンチックな部分どちらもうっとり魅せられる聴きごたえのある曲に仕上がっていました。クラシック音楽が苦手な方も引き込まれるのではないでしょうか。
管弦楽団、辻井さん、三浦さんと奏者は申し分ない面々ですが、私にとっては曲全体の演出を担うペトレンコさんに終始魅せられっぱなしのコンサートでした。
全ての楽章を聴くと作曲者の意図や、聴き手が飽きないような作りなんかも垣間見えます。特に今回はとてもそれが分かりやすいような。
それもペトレンコさんのおかげなのかもしれません。
外国の管弦楽団のクラシックコンサートなんて聴きに行くことがあるとは自分でも思いませんでしたが、洗練された楽器の生の音を集中して聴くと元気になります。
芸術センターの木でできたホールもとても音と居心地も気持ちいい。
気軽に行けて、内容が良く、値段が手ごろなものも多いのでおすすめの休日の過ごし方です。写真は去年の企業が有志で集まった楽団のコンサートの開演前。